海外不動産投資を考える際の観点
海外不動産投資。
どの国のどの地域の何に投資するかを考える際に、まずはその投資を通じて何を得たいのかを考えます。
- 資産を増やしたいのか
- 資産を守りたいのか
- 資産を分散させたいのか
- その国、地域で仕事をしたいのか
それを決めたうえで、
- キャピタルゲイン
- インカムゲイン
- タックスメリット
- 政治の安定性
この4つのバランスを見ながら、
- ハイリスクハイリターン
- ミドルリスクミドルリターン
- ローリスクローリターン
それぞれの選択肢の中から投資対象を絞り込んでいくのだと思います。
現在のタイ
そういった観点で見たときに、現在のタイについてはどう捉えたら良いでしょうか。
タイはいまだに新興国ではありますが、すでに大きな経済成長を遂げています。GDPはこの25年でざっと4倍の成長を果たしました。そんなバンコクの中心地の地価は、もはや東京23区並みとなっています。物価や生活コスト、給与水準などは日本の半分くらいの豊かさの感覚まできています。
そういった意味で、アジアを牽引する強国のひとつに躍り出た
といっても良いと思います。
そのため、以前ほどの大きな経済成長スピードは期待できないかもしれませんが、政治的に安定しており、経済成長の魅力と安定性と成熟度合いが、総合的にバランスの良い国だといえます。
タイ不動産投資の魅力
鉄道整備の進展に合わせた住宅地の発展
大きな経済成長を果たしたタイですが、
まだバンコク郊外の発展は続いていて、鉄道整備が進んでいくのに合わせて、都市圏が急ピッチで拡大しています。
BTSという高架鉄道の整備が急速に進んできていて、住宅地が郊外に広がりつつあります。
また、将来的にはパタヤ方面に向けた高速鉄道計画もあり、まだまだ10年20年単位で見てもバンコク郊外の発展は続いていくと思われます。
そうなると、それに合わせて、中心地の地価上昇もどんどん進んでいき、そこでのキャピタルゲインが狙えたり、と、投資先には事欠かない状況が生まれてきています。
固定資産税がないため、ランニングコストが安い
高級コンドミニアムのスパやフィットネスクラブの使用料や駐車場代を含む管理費が月数千円台で済むのも魅力です。
固定資産税は国の政策として取り入れたいようですが、タイでは王族の力が強く、土地をたくさん持っており、固定資産税がかかるようになるとその王族にとって大きな打撃となります。
なので、王族に不利な政策はなかなか取れないようです。
為替の旨味
また、そういった国の発展に合わせてタイバーツが強くなってきていることから、為替によるキャピタルゲインを狙うことができる可能性もあります。
国の経済発展に合わせて、為替が強くなるのは想定されます。
転売市場も確立されていて、売りやすい
タイへの海外からの不動産投資は数年前から盛り上がってきました。日本の大手デベロッパーもほぼ各社進出を果たしています。
いち早く進出した三菱地所グループが数年前に大きな利益を上げたことがトリガーになって、各社が争うようにタイに進出しました。
その初期の物件がすでに市場に出てきており、転売市場が確立されていますので、出口戦略も描きやすいのが大きな魅力です。
タイには有力な日系不動産企業も
タイには日本人へ対応している日系企業も増えてきています。
管理を扱う会社は数十社存在しています。これまではキャピタルゲインやインカムゲインに合わせた管理だけで商売が成り立っていたため、小さな会社がたくさん生まれ、管理を中心に業務を行ってきました。
売買も扱うとなるとそれなりの規模が必要になってきます。現在は数社あるようです。
出口も考えたときに、売買を扱う会社の、中でも伸びているところなど、そういった会社をパートナーに選んでいくことは大事になってくるでしょう。
タイでは外資系会社に対しては、資本金は49%までしか入れられなかったり、日本人を雇用すると1人に対し現地人4人を雇う必要があったり、と規制が存在しますが、
そんな中でも現地にとけこみ、しっかりと根付いてきて発展していっている会社は、今後も安心して付き合いやすいのではないかと思います。
まずはパートナー選びから
タイ不動産投資の魅力を簡単にまとめてみました。
興味があるのでしたら、具体的な情報収集に進んで、最後は現地の見学もしてから決定するのがよいと思います。
そこでは、現地の発展、物件そのもののことを確認しながらも、
- 実際の物件管理や募集についてはどうなっているのか
- 個人で買うのか、法人で買うのか
- 銀行口座は現地で開設できるのか
など、大事なことも確認しながら具体的な話を進めていくのが大事になります。
パートナーの探し方にはいくつかやり方があります。
開催されているタイ不動産投資セミナーに参加する
タイ不動産投資のセミナーは様々な会社が開催しています。
直接セミナーで話を聞いてみて、情報を集め、信頼できる業者を見極める力をつけつつ、接点を作っていくことも大事だと思います。
大手デベロッパーからアプローチする
先ほど触れた、日本の大手デベロッパーが進出している、というのもひとつのとっかかりになります。
日本の各大手デベロッパーは、現地の大手デベロッパーと提携して、コンドミニアム開発に取り組んでいます。代表的なところでは、
三菱地所レジデンス(AP)、三井不動産(アナンダ)、野村不動産(オリジン)、住友林業(プロパティパーフェクト)などです。これらの会社の中には、タイでのコンドミニアムの供給戸数が日本を上回っているところも出てきました。
それだけ本格的に取り組んでいいます。そして、まだこれから進出するデベロッパーも続々と生まれてくるようです。
こういったタイに進出している大手デベロッパーに問い合わせをして、物件を案内してくれる会社を紹介してもらう、というのも確実かもしれません。
知り合いからの情報は、最新なのかどうかをチェック
すでにタイ不動産に投資している知り合いに聞くのも良いかもしれませんが、
その方の情報が最新なのかどうかはしっかりと確認してみてください。
数年経つと状況が大きく変わってきやすいのが新興国の状況です。
特に売買を行うことのできる会社達については、最近伸びてきているので、情報の最新化が大事だと思います。
このようにいろいろ試してみながらにはなりますが、ぜひタイへの投資に楽しんで取り組んでいただければと思います!
その他、不動産投資についての様々な情報を探す場合には、
などの専門的なサイトも参考にしてみてください。
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